ケヤキの丸太梁

かさはらの家

2019年06月28日 19:19

かれこれ十数年以上前に・・・

富山の某所で築百数十年以上は経つであろう

古い造り酒屋が解体されると言う情報を聞きつけ

レスキューした古材・・・



解体寸前の状態で見たケヤキの丸太梁は

巧みに組まれ惚れ惚れする状態だった・・・

解体され富山から飛騨に運び込まれ

かさはらの倉庫で眠ること十数年以上・・・


本日何とか引きずり出して・・・


ついに日の目を見ることに!




といっても古材としてそのまま使うのではなく

もう一度製材機で擦り直して新しい木肌を出して

素材として現代の住宅に組み込まれることになる・・・


古材は表面の経年変化した状態を愛でるものであるが

素材的に言うと古材は究極のプレミアム超乾燥材である!

そしてケヤキの素材としてのすばらしさ!

手をかければかけるほど美しくなっていく!


現代では四角く製材された梁の材は

乾燥窯に入れて10日間から2週間くらいで

乾燥は完了してしまう

伐採してから使えるようになるまでに

長期に渡って時間がかからない時代・・・


その昔は山で伐採した原木は

手作業で柱や梁、板材に加工された

家の素材として使えるようになるまでに相当な時間を費やした

乾燥はその間に進むのである・・・

さらに建てられてからも乾燥は進む・・・

このケヤキの丸太梁は建てられてから

百数十年以上ゆっくりと乾燥してきたのである・・・


通常の古民家ならば囲炉裏の煤で

カペカペに黒く表面コーティングされるが

造り酒屋だった建物の梁・・・

その表面には古材としての風格はいまひとつの状態だが

蔵付き酵母や麹の類の菌が表面に

まだまだたっぷりと棲みついているはず・・・



菌たちの営みを考えると少し心苦しいが・・・

そんなプレミアムな木材(古材)の

表面を削り落としてしまい

惜しげもなくただの素材として使うのである・・・



究極の贅沢???




建前が楽しみです!










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