我が家のこと~その1~土地選び

かさはらの家

2014年12月13日 10:18

こんにちは。

かさはら木材のやなおひろしです。




雪降ってますね~

子ども会のクリスマス会が21日にあるので、

今日はプレゼントやゲームの道具を中3の子ども会役員達と

買出しに行ってきます。


もうすぐでこの役も終わりです。

(子どもたちと一緒の活動でしたので面白かった…

1年という短い間でしたがそれぞれの子の成長も見守れましたし、

大人のしがらみが少ない分楽しめました。)








さて、我が家のはなしを何回かに分けて書きます。


我が家の場合はすごく特殊な例ではありますが、

これから自分らしい家を手に入れたいと思っていらっしゃる方に

この記録が少しでもお役に立てていただければ・・・と思います。








古民改築の我が家・・・

今建っている、この地に来てから16年。

その前は丹生川で120年という長い寿命の家・・・


136年前というと明治8年

(まだ江戸時代にはとどかない・・・)




飛騨に移り住んで間もない頃に、

「野鍛冶をやっていた小さな古い家を誰か買わないか?」と

情報提供をしてくれたのが丹生川のTさん。


木工を始めいろんなものをつくるのが

ライフワークである私にとっては作業場は欠かせない場所・・・

鍛冶屋さんの作業場がある家というのはそそられた・・・


あいにくその家は手に入れることはできなかったのだが、

その一件があって知り合いとなり・・・

たまたまTさんの家に行った時、

「うわ、この家すごくいい!」と叫んだのが始まり・・・

「欲しいなら持って行け。」と・・・

?????

話を聞くと建替えを計画中だということだった。




元来モノを拾ったり、もらったりが得意なのだが、

この家が人生最大のもらい物となった。




それから移築のための土地探しが始まった。

高山、丹生川、清見、国府、古川・・・

いろんな土地を探し回った。

不動産屋さんはもちろん個人売買の情報にもアンテナをピンと張り、

ちょっとした情報があれば足を運び自分の目で確かめた。


普通はまず土地を手に入れて、

土地の条件(建築法規、インフラ、方角、高低差、近隣の状況等)を考慮して

建物を計画するのだが、


建てるものが決まっていて土地を探すというのはすごく難しい・・・



建てる家に合わせた土地というのが第1条件だったが、

Tさんの家は丹生川の農家の例にもれずとても大~きい。

たぶん丹生川に建っていた当時は蔵や外便所が接続されて、

1階だけでも100坪くらいはあったのではなかろうか?



そんな家が入る大きな土地。

なおかつ降ってわいたような話だったので予算は全然無い。

安い土地を探していると、

どんどん高山から離れていった・・・



ただ広ければどこでもいいかというと・・・

そうではなく、

北海道生まれの私と平地でずっと育った嫁。

山が迫っていないところがいいなぁと

ぼんやり考えてはいた・・・


ただそんな見渡す限りの平地なんて飛騨にはない・・・




我が家が建つことになるこの土地に決めたのは、

もう一目惚れの他無い!


不動産屋さんに案内してもらった

古川町袈裟丸の高台・・・
(のちにその近辺は地元で『タカタカ村』と呼ばれていることを知った)

その日は運よく晴れ渡り

ちょっと高台で古川、国府の景色が見渡せて、

御嶽がどーんと見えて・・・


我が家からの景色



293坪。ほぼ田んぼ1枚分。

ずいぶん予算オーバーだったが、

ここしかないと思った。

嫁に相談することなく

『買います‼』と返事していた。



その後一緒に見にきて

『いいんじゃない。』と即答で賛同してくれた。



眺め(景色)もいい、

隣家とは40~50メートルほど離れていて、

周りを気にすることなくあんきに生活できる・・・



土地探しの他の条件は・・・

1.小中学校、保育園は近いか?

2.病院は近いか?

3.通勤するのにほどほどの距離か?

(ずいぶん高山から離れてしまったので、2.3番目の条件は×だった)



全然想像していなかったことは・・・

・メイン道路から30メートルほど入ったところにある土地だったので
 水道管を引き込むのにお金がかかった

・思った以上に降雪量が多い
 (高山と比べると3~4倍は降る。メイン道路に出るまで最初は人力で雪かきしていた)

・町内の付合いが濃密
 (もちろんいい意味で・・・)




その後、家を移築し

この地に移り住み

16年が経った。

その間子供たちも生まれ、育ち・・・

当然自分たちも歳を重ね・・・

家庭でも、地元でも、学校でも、仕事でもいろんなことがあった・・・



住み続けていくことで

自分の中でどんどんなじんで、

地元にもなじんでいって、

その土地であったり、家であったりの良さが

だんだんわかってくるということがあるんだな~と実感している。



土地選びは本当に大切だ。




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